ぐるっと旅日記 石川県・福井県編 2019.11.2 ~ 11.3 私どもの家では春と秋の年2回、必ず石川県白山市にある本家へのお墓参りを欠かさず行っています。京都から現地へ辿り着くには、車で片道約4時間半程度の時間を要するため、子供が二人になった現在、石川県内の温泉宿に前泊して白山市へ向かうコースが定番となっています。

一日目

お風呂好きの長女は「大きなお風呂(=温泉)に入れる!」と何日も前から、この日を楽しみにしていました。今回は、能美市に所在する辰口温泉内の旅館『旅亭 萬葉』様に宿泊しました。旅館に到着するなり番頭さんが門前で出迎えてくださると同時に、旅館全体の雰囲気はとても静かで落ち着いていて、子連れでももちろんOKですが、大人の温泉旅行にピッタリの雰囲気でした。こちらの旅館は1日9組限定だそうで、その分館内も人が右往左往していることもなく、ゆったりとした時間が流れていきます。

今回、予約したのは温泉付2階建てメゾネットタイプのお部屋でした。1階に温泉と洋室(ベッドが2台)、入口でもある2階は和室と洗面所等があります。トイレは1階、2階の両方に完備されており、とても快適に過ごすことができます。またチェックインの際に家族風呂のご案内も受け、早速、家族水入らずで一緒に楽しみながら入浴することができました。(所要時間:45分程度)入浴後は同じフロアにある休憩処で冷たいお茶、自家製わらび餅もいただき、ほっこり一息入れることができました。

お食事は別室の会場で食べることもでき、希望すればお部屋食で用意していただくことも可能です。私達は子供が3歳、0歳とまだ小さく周囲へ気を遣うことも多いため、和室でお部屋食をお願いしました。結果的にこの選択が大正解で、0歳の子供は入浴後にお布団を敷くと寝てくれたので、しばしの間落ち着いて食事を堪能しました。いつもは子供達の面倒を見ながらさっさと食事を摂ることが多いため、久しぶりにゆったりと座り、一つ一つのお品を五感で味わうことができました。食前酒のゆず酒から始まり、突出、先吸、お造り、焼物、凌ぎ、焜炉物、酢物、汁物、香物、御飯、果物と充実のお献立でした。中でも焜炉物の和牛治部は甘めの出汁が食欲をそそり、白飯とともに綺麗に完食しました。残念ながら蟹はまだ解禁されておらず食すことは叶いませんでしたが、数日後であれば蟹を堪能することもできるそうです。

夕食後は大浴場にも足を運び、長女は大喜びで内風呂も外風呂も両方楽しみました。就寝する部屋は洋室のベッドでも和室に布団を敷いて寝ることもできるため、お好みをチョイスすると応えてくださいます。私達は普段はベッドで寝ているため、折角の機会だからと和室に布団を敷いていただき、家族で川の字になって就寝しました。

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二日目

朝早くに目が覚めたことから室内にある1階の温泉にゆったりと浸かりました。朝日を浴びながらの入浴は大変心地よく、後から起きてきた長女、次女も一緒に身体を温めることができました。お待ちかねの朝食は夕食と同様にお部屋食にてお願いしました。スタッフの皆さんが手際よく布団を片付けてくださり、朝食のセッティングもあっという間に完成しました。地場の名産がふんだんに取り入れられた和定食にはお粥も白米もついており、佃煮などと共に美味しくいただきました。チェックアウトは11時とゆったりめであることから、焦らずに身支度を整えることができ、食後にはコーヒー等をご用意してくださるのも大変有り難かったです。またお土産ショップでは九谷焼の箸置きやコースター、茶碗などが売られており、どれもこれも素敵な焼き物で目移りするほどでした。結局、私達は箸置きを購入して帰ることにしました。その後は白山市へのお墓参りがあることから、朝食後はゆっくり過ごすことなく旅館を出発することとなり、最後にエントランスで写真を撮っていただきました。

白山市内でお墓参りを済ませた後は、今回の旅で長女からのリクエストでもある「恐竜を見に行きたい!」に応えるべく、福井県勝山市にある福井県立恐竜博物館へ向かいました。のどかな田舎町の中に突如現れる大渋滞…何かと思いきや我が家も含め、皆さん揃って恐竜博物館の駐車場を目指していらっしゃるのです。広い駐車場スペースが確保されていること、また到着したときには午後2時を回っていたため、渋滞といっても少しずつ動いていたため、さほど待つことなく車を停めることができました。「かつやま恐竜の森」内に恐竜博物館があり、お隣りにはかつやまディノパークがあります。こちらは森の中にまるで恐竜の住処に迷い込んでしまったかのような興奮と感動を味わうことができるテーマパークです。まずは恐竜博物館へ行きました。入館料は大人730円、未就学の幼児、70歳以上の方は無料です。開館時間は午前9時から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)です。常設展示室には所狭しと恐竜骨格や化石、標本、ジオラマ、復元模型等が展示されており、恐竜をはじめとする地質・古生物の世界を堪能することができます。展示室は「恐竜の世界」「地球の化学」「生命の歴史」ゾーンに分けられ、それぞれ見応えある特色ある標本、工夫を凝らした展示を見ることができます。なんといっても、メイン展示エリアの入口で出迎えてくれる動くティラノサウルスがとてもリアルで迫力があり、あれだけ「恐竜は怖くないよー!」と意気込んでいた長女もビックリして怖がっていました。

大人でも十分に楽しめる内容で、もっと時間をかけてゆっくり見学できるのであれば、展示物に添えられている解説を読み解きながら歩きたいと感じました。複製とはいえ、恐竜の骨格標本も壮大なスケールで、こんなに大きな生き物だったのか!と驚き、天井を見上げるほどでした。博物館の外では、イベントとして子供も参加できる恐竜の骨の発掘体験なども開催されているようです。

私達は博物館内を見回った後に、ディノパークへ入場しました。こちらの入場料金は、3歳以上の方は一律600円必要となります。森の中に潜む恐竜のオブジェを間近で見れるほか、ガオガオひろばにはボートやトレイン等の乗り物があり、バスに乗車して参加する巨大昆虫体験ツアー等も開催されています。(別途料金:600円(3歳以上))森にある恐竜ゾーンのコース内には急勾配な坂があり、至るところに恐竜が現れるので、長女はビクビク怯えながら進んでいました。コースを歩き終わった後は、ガオガオひろばにあるトレインに親子で乗り、長女は満足げに楽しんでいました。ディノパークへ入場する時点で午後4時頃になっていたため、各乗り物等の終了時間が迫っていたことから、トレインを乗ったのみで終わりました。

帰りの高速道路も三連休というだけあって、滋賀県の蒲生あたりから京都南インターまで約30㎞の渋滞表示が出ており、いつもより随分と時間を要したため、大変疲れました。今回は長女のやりたい!行きたい!ことを中心に行程を考えたため、娘の笑顔をたくさん見ることができ、親としても大変嬉しかったです。また無事にご先祖様へのご挨拶もできたことから、心が穏やかになれました。次回は来年の春に訪れる予定です。この時は次女も1歳を迎えており、歩き始めているかもしれません。更にまた楽しみが一つ増えました。(文・写真:shuko)また行ってみたい度★★★★☆

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